今月の草花      

草花 1 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月
 

         10月  @ホトトギス  A花カタバミ(オキザリス)  Bツルソバ  Cミセバヤ   Dシュウメイ菊   Eコスモス 

 
 ホトトギス(時鳥草) ユリ科

 花被片に紫色の斑があり、これが野鳥の
 ホトトギスの胸にある模様に似ているので
 名づけられたという。             
 中国では「油」点草」と呼ばれる。     
 茎は直立するものや、垂れ下がるものも
 ある。黄花の仲間もある。  鳥は「杜鵑」         
                    
  時鳥草風曲がりくる切り通し 
               正木 千冬 
  渓の湯の石段狭し油点草   
               田中 冬二 
 
 ハナカタバミ  カタバミ科

   オキザリスの仲間で、夏から秋にかけて
  
濃いピンクの花をつける。
  オキザリスには黄色や白色もある
  南アフリカケープ地方原産。
  細長い球根(塊茎)で増え、暖地では時に
   は増えすぎて厄介ものになる。


 カタバミは春から秋にかけ黄色の五弁花
   を付け,葉は夜閉じる。葉が閉じて片方
   が欠けて見えることから片喰(かたはみ)
   とか 傍食と書かれる雑草である。



 ヒメツルソバ   タデ科

 花は淡紅色で、小さな花が球形に集まり
 その粒々はピンクのコンペイトウのようだ 
 が、質感は紅く小さな毛玉といった方が
  ふ
さわしい。
 茎は匍匐して広がり、日当たりがよいと
  11
月でも咲き続け、グランドカバーにな
  る が、
寒くなると葉は赤く紅葉する。

 
  一面のピンクの毛槍日向ぼこ 


 ミセバヤ  ベンケイソウ科
  
 中国や小豆島の
霞渓に自生。多肉植物。
 葉は3枚ずつ輪生する。
 伸びた茎の先に、薄紅色の美しい球状の花

 
を多数つける。寒くなると紅葉し、やがて枯れ
 
るが、春にはまた芽を出す多年草である。

 
  
この美しい一鉢を誰に見せばや!


 
  シュウメイギク 
          キンポウゲ科
 秋明菊、別名:貴船菊赤紫・薄いピンク・
 白などの花色がある。
 秋、高く伸びた花茎の頂に沢山の花(実は
 花弁状の萼片)をつける。
 名前に菊が付くが菊の仲間ではなく
  アネ
モネの仲間である。
 古く中国から入り、改良されて花弁の数や
 も様々である。  花言葉は「忍耐」。 
  
  コスモス     キク科
                                   
 和名:秋桜、別名:オオハルシャギク
 メキシコの高原地帯の原産といわれるが、
 園芸交配種が多い。花色は、白・桃・紅・
 赤
黄などあり多種多様である。
 各地でコスモスの花畑が観光資源とされ
 たり、シンボルとして使われたりしている。
 初夏から秋(11月)にかけて観られる。
 秋の季語であり、 花言葉は「真心」  

    


        11月  今月は紅葉を特集しています。      ・和泉市・K園の「菊花展」から 
         
                   日本の秋を彩る「紅葉」の美しさに目を向けてみましょう!



 もみじの名所「香嵐渓」 愛知県 
  ポスターより


「バンバスグラス」(西洋ススキ)
ユニトピアささやま 


「立山の紅葉」 9月下旬
大観峰にて


山荘美術館からの眺め
大山崎


「箕面の森」の紅葉
北摂霊園入口付近


秋の山道を亀岡へ
秋色深まる
 
談 山 神 社
 
当 麻 寺
 
      
亀岡出雲大社 大銀杏   


全国菊花展から 1


全国菊花展(国華園)から 2


全国菊花展から 3


      全国菊花展から 4


     全国菊花展から 5


     コブシの冬芽と小鳥



      (12月〜翌年2月)     冬は、主に身近な「実もの」をとり上げてみました。


ノシランの実
翡翠色に輝いて美しい

ヤブランの実
紫の花の後にできた黒い実

万年青の実
大きく鮮やかな朱色

シロミナンテン
観賞用・薬用にも用いる

千両(センリョウ科)
正月の切花によく使われる

ピラカンサ(タ)
真っ赤な実のトキワサンザシ

万両(ヤブコウジ科)
センリョウより大型、実の付き方が異なる

南 天
「難を転ず」とめでたがられる

ジャノヒゲ
実を弾ませたり、鉄砲の弾にした

オタフクナンテン
陽射しの中で紅葉して美しい

クロガネモチ
庭木によく用いられている高木

万 両
(実が白黄色のもの)

ヒマラヤユキノシタ
寒さに強く年末から春まで咲く

成金草の花
霜(寒さ)には弱い

シャコバサボテン
寒さには弱いが越年して咲いた

ビワの花(バラ科)
実は初夏に熟す

                   これらの多くは初夏頃白い花が咲き、 秋〜冬によく目立つ華やかな赤い実をつける。(最後の種は別)
                   
                    それを、ヒヨドリなどの小鳥が餌として啄ばみ、消化しないで排出された種から、また新しい命が芽吹く。
   、   
       
     『冬至』と「ゆず」

             冬至は暦で言う二十四節季の一つです。この日は太陽が最も南に来るときで、一年中で昼間が一番短く、夜が一番長い日です
            
              (12/22 or 23日頃)。 昔の人は、冬至を境にして畳の目ひと目づつ日が長くなるなどと言ったものです。 
   

             「冬至にカボチャを食べると、風邪や中風にならない」 土地により今も冬至にカボチャを食べる習慣が伝わっています。

             冬にビタミンなどの供給源が不足していた時代は、カボチャのような野菜は貴重なもので、これも昔の人の生活の知恵と言えるでしょう。

             また、冬至には「ゆず湯」がつきものですが、この時期はゆずの最盛期です。  ゆず湯は、疲労回復や神経痛に効果があります。

             冬至を「湯治」にかけて、「身体に融通(ユズ)を効かせる」という語呂合わせだとも言われています
   

         1月(新春)   「春の七草」 と 「若菜摘み」

             
「せり なずな おぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」

                                                  
四辻左大臣 喜哉  (南北朝時代の国文学者)

          
春の七草
     
            


セ リ ( セリ科 ) 
 
ナズナ()アブラナ科


オギョウ(キク科)

ハコベラ(ナデシコ科)

セリ 香気が珍重される

ペンペングサ

ハハコグサ

ハコベ

ホトケノザ(キク科)

スズナ・カブ(アブラナ科)

スズシロ・ダイコン

ホトケノザ(シソ科)

コオニタビラコ

カブ

ダイコン
  七草の ホトケノザは キク科のコオニ   タビラコで、 畑や道端で見かける
   シソ 科の
 ホトケノザとは別種。

   本種は 柄のない2枚の葉が 蓮 台
    のような形に見えることからついた
    名前である。



        
『若菜摘み』   「君がため 春の野に出でて若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ」

                                                       
小倉百人一首−  光孝天皇 (830〜887)


          若菜は春の七草の総称と言われますが、早春の野山には7、8どころか数十種類もの食べられる山菜・野草があり、若芽や若葉を摘み

        採ることができます。 むしろ、ドクセリやトリカブトなど幾つかの有毒種を除けば、後は殆どが食べられます。



      『七草粥』 
       
正月七日に行われ、一年の邪気を払い無病と長寿を願う、平安時代から続く行事の一つです。 七草を鏡餅と共にお粥の中に入れて食べる風習が、

           古くから伝えられてきたのです。(五節句の一つ)    七日正月、人日ともいいます。 ちなみに、正月十五日の朝には「小豆粥」を食します。

          ※  食用や薬用の山野草、観賞用の美しい植物、工芸用素材など、身近な有用植物にも疎くなり、自然との関わりや日本人らしい感性が薄れていく

           のは淋しく残念なことです。


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こんなん咲きました1